stella violin

昨日の続き

昨日書いた文章に何人かの方から言葉をいただいて
本当に嬉しいし、とっても有難いと思っています。

ああいう事を書く背景には、やはり自分自身の問題があるからです。

どの世界でも同じ、甘えてる、と言われればそれでおしまいなのだけど、
私は本当に競うことが苦手です。

競争の世界に入って心が疲れてしまった経験が何度もあります。

良い意味での競争、切磋琢磨して良くなっていけるのは
お互いを心から認め合ってる関係でできることです。
その時の競争では、本当に素晴らしい結果と感動が生まれる。

だけどマウントを取ったり、批判したり蹴落としたりは、
そこから悲しみと恨みつらみが生み出されるだけです。

人は、能力が自分より低い人、平均より下の人の事を評価すると
気持ちよくなってしまうという習性があります。
それが自分は大丈夫だ、という安心材料になったり、
自分の方ができる、という自信になったりするからです。

もちろん私の中にもあります。
でも、その気持ちと闘っていかなければ、という意識は持っています。

この気持ちが生み出されることも、
きっと人が生き抜いていくためには必要なんでしょう。
だけど、それで誰かを傷つけていいはずがない。

その傷も自分で治して、何度でも起き上がれる人もいます。
そんなもの、いちいち自分の心に入れずに突っ走って行ける人もいると思います。
でもそうでない人がいる事も事実です。

世の中には色んな人がいるから、
それにも耐えられるよう強くなっていかなければならない。
それはごもっとも、です。

だけど、それもできない人は?
耐えきれずずっと苦しんでいかなければいけないのか。

いまの現実、きっとそうなのです。

でも、自分が少しでも人の心に寄り添っていきたいと思っていれば
一番そばにいてくれる人も、きっと同じようになってくれようとするはず。

世の中に一人、思いやりのある人が増えます。
全てを完璧にできなくても、それでいいんじゃない?
大丈夫だよ、今持ってるもののここが素敵だよ、
って言ってくれる人が一人増えたら、その近くにいる何人かは
きっとまた救われるのだと思います。

それも生きていて、いつ何時でも人を傷つけずにいける人なんて
ほとんどいない事も分かっています。
私も、ああ余計なこと言っちゃったな、と本当によく思う。
(身近であればあるほど…)
でもその回数は減らしたい。

一生続く日常では難しいことを、
芸術が理想を教えてくれたり、問題を提起してくれたりします。
また癒してもくれます。

ヨガをする時、音楽と向き合うときは
なるべくその時間を持ちたいと思っています。

目に見える現実をいますぐ変えることには
沢山の人がものすごく大きなエネルギーを使わなければいけないけど、
見えないもの、思いや想像力は考え方一つで自分の理想をすぐに創り出すことができる。
その理想を持って行動をすれば、世の中のほんとに小さな部分は動く。

音楽はそのマインドを創り出すのに適したものだと思う。

それは良いものも、悪いものも生み出す。
一つの曲で、悲しむ事も興奮することも、安心する事もできるから。
私が周りの人と一緒にやっていく音楽は良いものにしたい。

音楽を、人を嘲笑ったり馬鹿にしたり、
自分が優越感にひたる道具にしてはいけないと思う。

音楽をやってるだけでは、考えを伝えるのがなかなか難しいこと。
誰かに何かを言われるんじゃないかって
言葉に出すのが怖い、と思ってきたことを昨日と今日で書いてみました。

この考えに対して前よりずっと強い思いがあります。

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